2004-05-12(Wed)
Happy Birthday
この作品は、織田友さんのお誕生日プレゼントとして書いたお話です。
「いらっしゃいませ。そちらのバッグ、素敵でしょう?」
「・・・ええ。」
店員の声に、羽美(わみ)は恥ずかしそうに頷いた。
羽美が手にとっているのは、今日、何度も何度も手にしては、買おうか、買うまいか、迷っているバッグだ。
今日、12月28日は羽美の誕生日。
新しい年を迎える準備で忙しい時期だが、羽美は毎年、この日だけは自分のためだけに使う日と決めていた。
夫と子供二人。
幸せな家庭だと思うけれど、大変な事だってたくさんある。
最近は自分へのご褒美を買う女性が増えてるらしい。
私、今年もがんばったもん!奮発しちゃお!
ついに決心し、店員に声をかけた。
「コレ、ください!」
羽美はバッグの入った紙袋を大事そうに抱え、地下へ向かった。
今日は羽美の誕生日だったが、家を出る時、留守番の子供たちは、「ケーキ買ってきて〜♪」とお土産をねだっていた。
ココのデパ地下にはお気に入りのケーキ屋があった。
普段にちょっといただくには高級なので、誕生日やクリスマスといったお祝い事の時のお楽しみ。
羽美は大好きなチョコレートケーキを買った。
バースデーケーキだとロウソクの数を聞かれるので、わざとデコレーションが控えめなケーキを選んだ。
もう、ロウソクが嬉しい歳じゃないしね。あははっ。
デパートを出る時には、羽美の手荷物はいっぱいになっていた。
自分のためだけに使う休日だと思ってはいても、やはり留守番をしている夫や子供達の事は気になるものだ。
ついつい、“ちょっとしたお土産”をたくさん買ってしまう。
羽美は街をのんびりと歩いた。
ひんやりとした空気が頬に気持ちよかった。
これからたくさんの荷物を持って電車で帰らなければならなかったが、そんな事は苦にならない程、充実した一日だったと満足だった。
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「いらっしゃいませ。そちらのバッグ、素敵でしょう?」
「・・・ええ。」
店員の声に、羽美(わみ)は恥ずかしそうに頷いた。
羽美が手にとっているのは、今日、何度も何度も手にしては、買おうか、買うまいか、迷っているバッグだ。
今日、12月28日は羽美の誕生日。
新しい年を迎える準備で忙しい時期だが、羽美は毎年、この日だけは自分のためだけに使う日と決めていた。
夫と子供二人。
幸せな家庭だと思うけれど、大変な事だってたくさんある。
最近は自分へのご褒美を買う女性が増えてるらしい。
私、今年もがんばったもん!奮発しちゃお!
ついに決心し、店員に声をかけた。
「コレ、ください!」
羽美はバッグの入った紙袋を大事そうに抱え、地下へ向かった。
今日は羽美の誕生日だったが、家を出る時、留守番の子供たちは、「ケーキ買ってきて〜♪」とお土産をねだっていた。
ココのデパ地下にはお気に入りのケーキ屋があった。
普段にちょっといただくには高級なので、誕生日やクリスマスといったお祝い事の時のお楽しみ。
羽美は大好きなチョコレートケーキを買った。
バースデーケーキだとロウソクの数を聞かれるので、わざとデコレーションが控えめなケーキを選んだ。
もう、ロウソクが嬉しい歳じゃないしね。あははっ。
デパートを出る時には、羽美の手荷物はいっぱいになっていた。
自分のためだけに使う休日だと思ってはいても、やはり留守番をしている夫や子供達の事は気になるものだ。
ついつい、“ちょっとしたお土産”をたくさん買ってしまう。
羽美は街をのんびりと歩いた。
ひんやりとした空気が頬に気持ちよかった。
これからたくさんの荷物を持って電車で帰らなければならなかったが、そんな事は苦にならない程、充実した一日だったと満足だった。


