第二幕 ノ 第八場〜第九場 

雪太郎が三斎との死闘を繰り広げていた頃、蔵の外では、平馬とその仲間達 vs お初姐さんの攻防戦。「蔵の中に入れろ」という平馬に、「雪之丞が三斎と命を懸けた話をしているんだい。誰がなんと言っても、中には入れやしないよ!」とピストル片手に啖呵を切るお初姐さん。
…お初姐さん、切なくないのかなぁ?惚れた男が危ない目にあってるの知ってるんだよ。ホントは自分が一番、中に入って助太刀したいでしょうに。たまには、惚れた男の前でかわいくなりなよぉ…って思ってしまいました。

むくに連れられて菊之丞が蔵までやってくると、三斎との決着をつけた雪太郎が、布にくるんだ三斎の首をぶら下げて、憔悴しきった表情で蔵から出てきます。平馬は三斎の首を見て驚くものの、大事そうにその首を抱えて退散。
平馬は最後まで三斎への忠儀心を忘れなかったんですね。そういう意味では、平馬って、なかなか骨のあるいい男だったかも(笑)

菊之丞は「よくぞ一人で本懐を遂げた」と雪太郎を褒めます。そして、舞台に穴を開けて申し訳ないと悔やむ雪太郎に「みんな、そなたの味方であったぞ」と優しく慰めてくれるのでした。
いいなぁ〜、こんな上司!!!すばらしい!!!!!…いえ、私も上司に恵まれていますけれどね(ごますり?)

雪太郎の仇討ちはお上に許されたものではないので、死罪は免れないはず。今生の名残に、一世一代の舞い納めとして、市村座で鷺娘を踊るのでありました。
はぁ。。。この鷺娘姿の雪之丞がなんて美しいんでしょ。。。でかいけどね(笑)
ちょうど名古屋で段治郎さんが「鷺娘」を舞っている月に、歌舞伎座では海老蔵さんが「藤娘」を舞ってらして、「でか娘対決!」なんて言っていぢっていた私。どちらの娘さんも手に持つ棒(海老蔵さんは藤の花、段治郎さんのは何?)をばっさばっさと…「刀じゃないんだぢょぉ…」と突っ込みを入れたりもしちゃいましたが、どちらも姿は絶品。
でも、雪之丞の鷺娘で手負いとなったことを現す引抜がなかったのが残念でした。それがあったら、もっと、もっと、美しかっただろうし、雪之丞の身の上とも被って良かったと思うのになぁ。

そして、鷺娘を舞い終えた雪之丞(雪太郎)は、「闇太郎、私たち人間の一生はとても短く、あまりにもやり残すことが多いのだ。しかし、私にはもう、悔いはない。」と、胸に懐剣を突き刺すのでした。
ほらー、闇ちゃん出番だってー!なんで、こう、肝心な時に来ないかなぁー!!!…いや、闇ちゃんが、びびびーっとやったところで、悔いのない雪太郎は助からないのですよね…くっすん。
そして、天国から(だといいな。。。)、雪太郎を迎えに来る浪路。
袖をひらひらと揺らしながら階段を降りてくるのですが、あれ、もうちょっと何か出来なかったんでしょうかね?美しくはあるんですけれど…、なんか、間の抜けた感じもしてしまったんです…。

そして、長い時を超え…、雪太郎と浪路が現世に現れます。
雪太郎は…、ユキヒコに。浪路は…、タカミヤ先生に。
雪太郎と浪路の姿から、ユキヒコとタカミヤ先生に変化する様子を見せる演出がとっても良かったです!!!とくに、黒子さん4人にすっと持ち上げられ、手術台に乗せられるユキヒコ。まるで「これからマジックショーでもやっちゃう!?」っていう感じ(笑)笑也さんの、浪路からタカミヤ先生に、そう女性から男性への変化も、すばらしかったです。タカミヤ先生がホントに、インテリなハンサムさんで素敵なのよ。

ユキヒコを助けようと必死のタカミヤ先生。手の限りを尽くし、後はひたすらユキヒコの生命力にかけるのみ。ユキヒコを抱きかかえ、「私のぬくもりを全てあなたにあげるから、どうか冷たくならないで!」と、あの運命の言葉を口にするのでした。すると、ユキヒコの手に力が甦り…。

目覚めたユキヒコに、闇太郎は「あなたを助けたのは私じゃない。その人なんですよ。」とタカミヤ先生を指差します。雪太郎やユキヒコの「物語」に触れてきた闇太郎は「あなた方、人間は、ただ願いが叶っても嬉しくないんですもんね。それまでの物語が大事なんですからねぇ。アッシは何が恩げぇしになるのか分からなくなりやした。これでも仲間には羨ましがられるんですよ。何せ、宇宙人には悩みってものがないんですから。故郷へ帰って、しばらく、この悩みで楽しませていただきますよぉ。」とユキヒコに別れを告げます。
中日劇場の天井をじーっと動かずに飛んで去って行く、悩み太郎になった闇太郎。そして、晴れ晴れした表情で闇太郎を見送るユキヒコとタカミヤ先生でありました。
「雪之丞変化2006」の物語は、コレにて、完結!!!ってか、もっと、簡潔に書けって!?(汗)

でも、この先、気になりますよね?(笑)
たぶん、タカミヤ先生がユキヒコの右手の奇病を治してくれますよ。いや、治す努力をしてくれます。だって、浪路が息絶える時に「あなたのために生きます」って言っていたもの。
それに、ユキヒコは右手に背負う“業”を克服しないといけませんからね。治療を受けつつ何か生計を立てられるようなこともしないとね…。分かった!これまでが、猟師→海産物問屋とくれば、おすし屋さんになるんだな♪右手のリハビリにもなるしね。にぎにぎ♪
でもって、イケメンだから、島の婆さまたちにモテモテ。タマ婆に「初恋の人とよく似ている」とかいって気に入られちゃったり、縁結びが得意なおぎん婆がネットで見合い相手なんて探してきちゃったりぃ〜♪
なんて、妄想がふくらんでしまいますわ。。。うふふ〜♪
以上、長らくお付き合いくださいましたみなさま、ありがとうございました。

オマケ:千穐楽のカーテンコールでは、またまた、笑也さんが、投げキッス・ちゅーーーっ

してくださいました。え?もちろん、浪路のお姿でですよ。タカミヤ先生がやったら、ひくでしょぉ…(笑)

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