7月31日(月)、歌舞伎座 七月大歌舞伎の千穐楽へ行ってまいりました!
「7月は1回だけ!」と決心したのは
5月のこと。それが…、ねぇ(汗)
びん : 山沢、私は守れない決心はすまいと思う。どうだ。
学円 : うむ、するな、段ちゃんのために、するな。
…すみません、戯れました;;
「夜叉ヶ池」は、晃と学円の場面が、一段と自然になっていて、にこやかに声を掛け合う2人に、ほっこりと嬉しくなりました。
ずっと気になっていた晃が鬘を取る場面での観客の笑いは相変わらずでした。右近さん演じる学円のコミカルなキャラに引きづられて笑ってしまうのかなぁ???私には「へ?ココ、ツボ!?」なんですけどね;;
「海神別荘」は、舞台としての一体感のなさがどうも受け入れられなかった1度目、2度目の観劇でした。この舞台は、観客にどちらの目線で観せたいか、を演出側がしっかりと持っていないと、ダメなのではないでしょうか?今回の舞台、主役は美女だったでしょうか?公子だったでしょうか?私にはどっちつかずのままに観えました。
ですが、3度目にして、ついに完成版を観られた!という気がしました。
物語の全編においてパーフェクトというわけではありません。ただ、美女が公子に斬られようとする瞬間に人間の心を忘れ去り、
ああ、貴方。私を斬(き)る、私を殺す、その、顔のお綺麗さ、気高さ、美しさ、目の清(すず)しさ、眉の勇ましさ。はじめて見ました、位の高さ、品の可(よ)さ。もう、故郷も何も忘れました。早く殺して。ああ、嬉しい。
と恍惚となる場面が、ただそれだけで、美しいものを魅せるという舞台としての充分な価値はあると感じられました。その証拠といいましょうか、この場面、客席がシーンとなって魅入っていました。
「山吹」は、いろいろと考えるのに少々疲れましたので(笑)、ただただ、笑三郎さん演じる縫子の台詞の抑揚に酔いしれて観ることにしました。
この舞台は、また何年も経って、私がもっともっといろんな人生経験をつんだ時に、ぜひ、同じ配役で観たいです。
「天守物語」は、2度目の観劇でした。
今回は2階席でしたので、上下、前後、左右、3次元の世界が見事に表現された舞台構成の面白さを堪能できました。特別に恋焦がれるほど大好きな俳優さんが出演されている演目は、なるべく前の方で観たいという限りない願望がありますが、そうでない演目の場合は少し引いた席で拝見した方が面白いことが多いですね。
富姫と亀姫の戯れは、何度観ても、不思議な魅力を感じます。朱の盤坊の「いやまづ、おなかがよくてお争い、お言葉の花が蝶のように飛びまして、お美しい事でござる。」の言葉は、正に、この舞台上にいる富姫と亀姫のために書かれた台詞ように思いました。この舞台を、鏡花に観せたかったですねぇ。
千穐楽は、「海神別荘」だけでなく「天守物語」でもカーテンコールがありました。
もちろん、その演目に出演された方しか舞台には出られませんので、分かってはいるものの、私はやはり残念。だって、最後のカーテンコールは、「天守物語」のためだけでなく、今月の「七月大歌舞伎」のためにあったと思いましたから。「段治郎さんにも届きますよぉに。。。」と願いながら、精一杯、拍手をお送りしました。
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