2005-11-23(Wed)
吉例顔見世大歌舞伎(夜の部)観劇
11月19日(土)、歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」を観劇してきました。
千秋楽も近いので、夜の部の演目と配役、それぞれの感想をまとめて書きますね。
一、 嬢景清八嶋日記 日向嶋景清
悪七兵衛景清:吉右衛門
肝煎佐治太夫:歌昇
里人実は土屋郡内:染五郎
里人実は天野四郎:信二郎
娘糸滝:芝雀
古典狂言「嬢景清八嶋日記」を元に、吉右衛門さん(ペンネームは松貫四)が脚色し、とても大切にされている演目です。
平家の衰退を背景に、心を閉ざし、娘の糸滝(芝雀さん)に逢ってもなお素直に接することができない景清の心の移り変わりがテーマになっています。
物語の最後、糸滝から受け取ったお金が身を売ってこしらえたものだと知った景清は、里人に扮していた鎌倉の隠し目付の土屋郡(染五郎さん)と天野四郎(信二郎)に説得され、ついに娘への愛情が勝り、頼朝に従うことを決意します。そこに至るまでの心理描写が巧みで
鎌倉へ向かう素晴らしく大きな船が舞台の中央に現れてたのには、驚きました。船から重盛の位牌を海へ投げ捨てるというラストシーンをハッピーエンドと観るか観ないか、というのがありますが、私はハッピーエンドだと思いました。
しかし、通好みの仕立てなのでしょうか…、途中、中だるみするような所があり、撃沈[:撃沈:][:zzz:] していた時間がちょこちょこと…。 やはり、台詞だけで昔話や心情の説明をされるのは辛いものがあります…。
ニ、鞍馬山誉鷹 中村大改め初代中村鷹之資披露狂言
牛若丸:大改め鷹之資
鷹匠:富十郎
平忠度:仁左衛門
喜三太:梅玉
蓮忍阿闍梨:吉右衛門
常盤御前:雀右衛門
富十郎さんの長男、大ちゃん改め鷹之資くんの披露狂言。
幕が上がると舞台いっぱいに美しい鞍馬山の紅葉の景色が広がっていました。
六月大歌舞伎の「良寛」では、まだ「ぽけ?」っとした感じのかわいい大ちゃんでしたが、ずいぶんしっかりと牛若丸を演じていました。子供の成長には、ホントに目を見張りますね。
富十郎さん、仁左衛門さん、梅玉さん、吉右衛門さん、雀衛門さん、信二郎さん(鷹之資くんの後見で大活躍!)に囲まれた鷹之資くん、皆さんの愛情と期待を一身に受けて輝いていました。これからが楽しみですね[:ラッキー:]
仁左衛門さんの藤色の衣装、とてもお似合いで素敵でした。。。
三、連獅子
狂言師右近 後に親獅子の精:幸四郎
狂言師左近 後に仔獅子の精:染五郎
法華の僧蓮念:玉太郎
浄土の僧遍念:信二郎
私の夜の部のメインの目的は、実は、この「連獅子」でした。とにかく染五郎さんの子獅子を観たくて[:ニコニコ:] 幸四郎さんと染五郎さんの舞は、本当に素晴らしかったです。
複数人での舞は、つい、「揃っていること」に注目しがちになってしまうのですが、この連獅子は少し違います。親獅子は落ち着いた力強さを、子獅子は若々しい力強さを表現し、それが強い絆で結ばれた親子の姿であればいいのですね。そこは、さすが親子です!
前シテと後シテの衣装換えの時間を繋ぐ蓮念(玉太郎さん)と遍念(信二郎)の狂言も面白かったです。
四、 おさん茂兵衛 大経師昔暦
茂兵衛:梅玉
おさん 時蔵
女中お玉:梅枝
母お久:歌江
番頭助右衛門:歌六
大経師以春:段四郎
配役が九月大歌舞伎の「忠臣蔵外伝 忠臣連理の鉢植」とかぶっているので、初めて観たのに初めてじゃないような気がして…。それぞれの「はまり役」というものなのでしょうか。
こちらでは歌六さんが、(私の中では)らしくない、スケベオヤジに…(涙)今月は、国立劇場では「絵本太功記」の田島頭、歌舞伎座では「息子」の火の番の老爺と、こちらの番頭助右衛門。いろんな歌六さんが観られて、楽しい月でしたね。
ところで、下世話な話ですけれど、いくら真っ暗とはいえ、一線を越える前に分かるやろ…おさん&茂兵衛。
夜の部の感想は以上です。
やはり「連獅子」は最高に良かったです。今月は昼の部と夜の部、合わせて4作品で大活躍の染五郎さん、いろんなお顔が観れて、大満足でした[:ラッキー:]
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千秋楽も近いので、夜の部の演目と配役、それぞれの感想をまとめて書きますね。
一、 嬢景清八嶋日記 日向嶋景清
悪七兵衛景清:吉右衛門
肝煎佐治太夫:歌昇
里人実は土屋郡内:染五郎
里人実は天野四郎:信二郎
娘糸滝:芝雀
古典狂言「嬢景清八嶋日記」を元に、吉右衛門さん(ペンネームは松貫四)が脚色し、とても大切にされている演目です。
平家の衰退を背景に、心を閉ざし、娘の糸滝(芝雀さん)に逢ってもなお素直に接することができない景清の心の移り変わりがテーマになっています。
物語の最後、糸滝から受け取ったお金が身を売ってこしらえたものだと知った景清は、里人に扮していた鎌倉の隠し目付の土屋郡(染五郎さん)と天野四郎(信二郎)に説得され、ついに娘への愛情が勝り、頼朝に従うことを決意します。そこに至るまでの心理描写が巧みで
鎌倉へ向かう素晴らしく大きな船が舞台の中央に現れてたのには、驚きました。船から重盛の位牌を海へ投げ捨てるというラストシーンをハッピーエンドと観るか観ないか、というのがありますが、私はハッピーエンドだと思いました。
しかし、通好みの仕立てなのでしょうか…、途中、中だるみするような所があり、撃沈[:撃沈:][:zzz:] していた時間がちょこちょこと…。 やはり、台詞だけで昔話や心情の説明をされるのは辛いものがあります…。
ニ、鞍馬山誉鷹 中村大改め初代中村鷹之資披露狂言
牛若丸:大改め鷹之資
鷹匠:富十郎
平忠度:仁左衛門
喜三太:梅玉
蓮忍阿闍梨:吉右衛門
常盤御前:雀右衛門
富十郎さんの長男、大ちゃん改め鷹之資くんの披露狂言。
幕が上がると舞台いっぱいに美しい鞍馬山の紅葉の景色が広がっていました。
六月大歌舞伎の「良寛」では、まだ「ぽけ?」っとした感じのかわいい大ちゃんでしたが、ずいぶんしっかりと牛若丸を演じていました。子供の成長には、ホントに目を見張りますね。
富十郎さん、仁左衛門さん、梅玉さん、吉右衛門さん、雀衛門さん、信二郎さん(鷹之資くんの後見で大活躍!)に囲まれた鷹之資くん、皆さんの愛情と期待を一身に受けて輝いていました。これからが楽しみですね[:ラッキー:]
仁左衛門さんの藤色の衣装、とてもお似合いで素敵でした。。。
三、連獅子
狂言師右近 後に親獅子の精:幸四郎
狂言師左近 後に仔獅子の精:染五郎
法華の僧蓮念:玉太郎
浄土の僧遍念:信二郎
私の夜の部のメインの目的は、実は、この「連獅子」でした。とにかく染五郎さんの子獅子を観たくて[:ニコニコ:] 幸四郎さんと染五郎さんの舞は、本当に素晴らしかったです。
複数人での舞は、つい、「揃っていること」に注目しがちになってしまうのですが、この連獅子は少し違います。親獅子は落ち着いた力強さを、子獅子は若々しい力強さを表現し、それが強い絆で結ばれた親子の姿であればいいのですね。そこは、さすが親子です!
前シテと後シテの衣装換えの時間を繋ぐ蓮念(玉太郎さん)と遍念(信二郎)の狂言も面白かったです。
四、 おさん茂兵衛 大経師昔暦
茂兵衛:梅玉
おさん 時蔵
女中お玉:梅枝
母お久:歌江
番頭助右衛門:歌六
大経師以春:段四郎
配役が九月大歌舞伎の「忠臣蔵外伝 忠臣連理の鉢植」とかぶっているので、初めて観たのに初めてじゃないような気がして…。それぞれの「はまり役」というものなのでしょうか。
こちらでは歌六さんが、(私の中では)らしくない、スケベオヤジに…(涙)今月は、国立劇場では「絵本太功記」の田島頭、歌舞伎座では「息子」の火の番の老爺と、こちらの番頭助右衛門。いろんな歌六さんが観られて、楽しい月でしたね。
ところで、下世話な話ですけれど、いくら真っ暗とはいえ、一線を越える前に分かるやろ…おさん&茂兵衛。
夜の部の感想は以上です。
やはり「連獅子」は最高に良かったです。今月は昼の部と夜の部、合わせて4作品で大活躍の染五郎さん、いろんなお顔が観れて、大満足でした[:ラッキー:]


